小山の民俗Q&A

Q2どんな食器を使っていたの?

  A2
●ふだんの日の食器

ハコゼン
  ふだんの食事のときには,ハコゼン(箱膳)を使いました。ハコゼンはふたのついた箱で,ふたの部分をうらがえして箱の上にのせ,そこに食器を並べて食事をします。箱の部分には,メシワン・シルワン・オテショ,それに竹でできたハシなど,一式をしまっておきました。
 ハコゼンは,子どもが5,6歳くらいになると,自分専用のハコゼンがあたえられ,食事の時には戸だなにしまってあるハコゼンを自分で出し入れしていました。

ハコゼン

後かたづけ
 食器のかたづけはというと,現在のように毎日水洗いしていたわけではありません。食事の最後にチャワンに湯や茶をそそいで,残ったおしんこなどをハシではさみ,それを使って米粒などを落とし,ふきんでふいてハコゼンの中にしまいました。きちんと水洗いしたのは,4〜5日に1回くらいだったといいます。

チャブ台
  そして,大正のころから少しずつハコゼンにかわってチャブ台が使われるようになりました。チャブ台はあしがおりたためるテーブルで,このまわりで家族がいっしょに食事をしました。

●とくべつな日の食器

タカアシゼン ヒラゼン

高足膳・猫足膳・平膳(たかあしぜん・ねこあしぜん・ひらぜん)
 
ハコゼンやチャブ台がふだんの生活に使われていた一方で,冠婚葬祭など人よせのふるまいごとのときには,高足膳や猫足膳,平膳が使われました。小山では黒や朱の会津塗のものが多く見られ,それに合わせて食器も漆塗りの高価なものが用いられました。

本膳一式(ほんぜんいっしき)
 食器はメシワン・シルワン・ツボ・ヒラ,そして陶製のがつき,これを本膳一式と呼び,人よせにはなくてはならないものでした。しかし,この本膳一式を一つの家で持つことはなみたいていのことではなく,買うことのできない普通の家では,持っている裕福な家から借りたり,地域で共同購入して使用したりしました。



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