小山の民俗Q&A

Q18道ばたにたっているこのような

ものはなあに?

  A18

庚申塔(こうしんとう) 馬頭観音
辻固め(つじがため) 十九夜塔


庚申塔
(こうしんとう)
  庚申信仰という中国に伝わる古い信仰から作られた石碑(せきひ)です。その信仰によると,60日に一度めぐってくる庚申(かのえさる)の日の夜,人が眠っているすきに,身体の中にいる三尸(さんし)という虫が天にのぼって,天帝にその人の罪を告げるので,命が縮められてしまうといわれていました。そのため,人々は庚申の日は眠らないようにみんなで集まり,飲み食いしながら夜中眠らないようにしたのです。こうした集まりは庚申講(こうしんこう)と呼ばれました。庚申様は農業の神様としても信仰されており,庚申講では農作業の順調や豊作(ほうさく)をみんなで祈願(きがん)しました。
市内の石碑の中でも大変数が多いです。

馬頭観音(ばとうかんのん)
  馬頭観音は,庶民の間で馬の神様として信仰されています。
かつて,馬は人を助けて農作業をしたり,荷物を運んだりと人々の生活の中でかくことのできない存在でした。そのため,家族と同じ屋根の下で暮らし,家族の一員のように大切に飼われていたのです。馬頭観音の石碑は,そのように大切にされていた馬の健康を祈願したり,亡くなった馬を供養(くよう)するためにたてらました。

辻固め(つじがため)
  かつて人々は,自分たちの生活にふりかかるさまざまな災い(わざわい)は,悪霊(あくりょう)や魔物(まもの)によってもたらされると考えていました。そのため,自分たちの生活しているムラの境にあたるところに,魔除け(まよけ)となるものを置きました。こうしたことは,辻固めといって,現在でも市内のあちこちで行われています。
  辻固めに用いられる魔除けには,神社のお札が多く,他に大きなワラゾウリやワラ人形などというものもありました。

十九夜塔(じゅうくやとう)
  小山市内では,十九夜講といって,主に9や19のつく日に女の人が集まって,灯明(とうみょう:ろうそく)や線香をあげ,十九夜念仏(ねんぶつ)を唱えて,お産が軽くすむように祈願(きがん)しました。十九夜様は女性のための神さまとして,おもに安産を祈願するなど,女性からの信仰を集めていました。



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