平成29年度 学校課題 研究主題

          思いや考えを進んで伝え合える子どもの育成
         〜言語活動の充実を通して(国語科を中心に)〜
 
1 主題設定の理由
  本校は平成25年度から、「思いや考えを進んで伝え合うことのできる児童の育成」を研究主題に 掲げ、研究を行ってきた。25年度から2か年は算数科における言語活動の充実を中心に、27年度 から2か年は全ての教科の基本であり、言語に関する能力育成の要である国語科に研究教科を変え 取り組んだ。その成果として以下の点が確認できた。

・学び合いの場では、課題解決に向け、先ず自分の考えをもつ自力解決の場を十分にもった後、ぺアやグループの形態を工夫しながら互いの考えを伝え合い深める集団解決の場を取り入れることで、自分の考えを伝えることに積極的になり、伝え合う力が付いてきた。
・集団解決の場では、話し合う観点を提示し、ねらいに沿った話合い活動を取り入れることで、何のために話し合うのかが明確になり、伝え合う力が付いてきた。
・他教科において、教科の特色を生かした効果的な言語活動の実践が見られた。
・継続した取り組みにより一分間スピーチが定着し、自分の思いや考えを自信をもって伝えることができた。また聞き手も、感想や質問を考えながら聞く意識ができた。
・朝の全校読書の定着、二小おすすめブック読破の奨励、家読週間や読書週間における読書の楽しさを伝える諸活動の実施など読書に親しむ環境を充実させることにより、豊かな言語感覚を養う土台づくりができた。

  また、課題として、次の点が考えられた。
・国語科では、よりよいものに練り上げるような対話的、共同的な学びや深い学びを実現し、単元のねらいにせまるための効果的な言語活動の研究を更に行っていく必要がある。
・一分間スピーチでは、各学年における発表レベルの力を育成するための手立ての工夫が、十 分でなかった。
・現在の読書指導や日記指導だけでは、語彙力や表現力が十分に育成されていない。

 そこで、本年度も引き続き国語科を研究教科とし、言語活動を充実させ、自分の言葉で自分の思いや考えを進んで伝え、豊かな学び合いができる児童の育成を目指し、本主題を設定した。言語は、知的活動(論理や思考)の基盤であるとともに、コミュニケーションや感性・情緒の基盤であるとされている。このような言語の果たす役割を踏まえ、学習のねらいを達成するための効果的な言語活動を工夫して設定することにより、自分の思いや考えを表現する喜びを味わったり、互いの考えを聞き合い学び合うことを通して、伝え合う力の向上を図り、お互いを尊重し合う態度を育てたりしていきたい。また、授業づくりだけでなく、それらを支える土台づくりも重視し、更に充実を図っていきたい。

2 研究の仮説
(1)単元のねらいを明確にし、そのねらいに迫るための効果的な言語活動を工夫して実践することができれば、ねらいが達成され、児童の伝え合う力が向上するであろう。

(2)学級に互いの思いや考えを受容的に受け止める雰囲気があり、話し方聞き方の基本などの身に付けさせたい学習習慣を学年に応じて具体化し、朝の一分間スピーチ等発表の場を工夫して実践すれば、児童は自分の考えや思いを進んで発表できるようになるであろう。

(3)読書活動を積極的に取り入れたり、音読・日記・自主学習指導を工夫したりすることで、語彙が増え、豊かな言語感覚を養うことができるであろう。

3  めざす児童像
(低)相手の話を興味をもって聞き、自分の思いや考えを分かりやすく伝えられる子。
(中)話の中心に気をつけて聞き、自分の思いや考えを筋道立てて伝えられる子。
(高)相手の意図をとらえながら聞き、話の構成を工夫して自分の思いや考えを明確に伝えられる子

4 研究の進め方
(1)毎時間の授業を大切に取り組む。その際、言語活動は単元の目標達成の手段であるという視点を大切に、単元を貫く言語活動を位置付け、意図的・計画的に指導を進める。
(2)ブロックや全体会において教材研究や指導案検討を行う。そして研究主題に沿った研究授業を実施し、全員で研修する。
(3)児童の言語に関する能力を向上させるため、学級や学校の言語環境の整備、家庭との連携を推進する。
(4)各自の取り組みを紹介し合い、取り入れられる内容は積極的に実践し、日々の授業の工夫改善に生かす。

5 研究の内容
 (1)国語の授業においてねらいを明確にし、それらを達成するためにふさわしい効果的な言語活動(単元を貫く言語活動)を工夫して設定し、確かな授業を実践する。
ア 単元を見通し、意図的かつ効果的な言語活動を位置づけ実践する。
イ 自分の考えを持つ時間(自力解決)とペアやグループ学習等を通して協同で学び合って課題を解決する時間(集団解決)の両者を十分に持つ。
ウ 友達との学び合いを通して、さらに自分の考えを深める時間を持つ。

  (2)望ましい学校生活を支える仲間づくり(学びに向かう集団)のための学級経営力を身に付ける。(発言し易い雰囲気、自分とは違った相手の思いや考えを受容的に聞く等)その手立ての一つとして、「Q-U」や「全国学力・学習状況調査」、「とちぎっ子学習状況調査」の結果を活用する。

(3)基本的な学習習慣を定着させるための工夫をする。
ア 話し方や聞き方、発表の仕方、話し合いの仕方(グループ内で役割を分担し、全員が話合いに参加できるようにする、話合いのめあてを明確に提示する等)の指導を充実させ、定着を図る。
イ ノートの取り方、自主学習への取り組みを工夫する。

(4)朝のスピーチの指導を充実させる。
ア スピーチメモの仕方を工夫し、低中高におけるスピーチ規準を満たすスピーチの実践に努める。
イ 朝のスピーチの仕方やスピーチ内容を工夫し、自分の考えや思いを十分に発表したり、相手の話を関心を持って聞いたりする時間を持つ。

(5)語彙を増やす手立てを工夫する。 
ア 全校読書やお話会、二小おすすめブックの奨励を通して、様々な本に親しませる。
イ 様々な音読教材を取り入れる。
ウ 日記指導の充実を図る。
エ 各学力調査を分析し、活用する。