学区内の伝説

下生井には,「大蛇退治」(だいじゃたいじ)と「蛇王様(じゃおうさま)」という,
蛇にまつわる伝説が2つあります。

 昔、小川吉右衛門という鉄砲の名人がいた。あるとき、街道に数メートルもある大蛇がとぐろをまいて困っているいるという、村人からのたのまれて、鉄砲でこの大蛇を仕留めた。
 そこで,吉右衛門は、大蛇の頭と胴を切り離して、胴は業者に売り、頭は記念のために焼酎がめにつけて倉の中にしまっておいたところ、いつの間にか、大蛇の頭は姿を消してしまった。

参考文献
小山市郷土文化研究会「小山の伝説」(平成4年 第一法規)
 

 昔、この土地の大庄屋大橋弥右衛門の屋敷におまつという気だてのよい美しい女中がいた。主人の弥右衛門のお気に入りだったが、これをねたんだ使用人が弥右衛門の妻にあることないことを告げ口したため、家の中が混乱してしまった。困った弥右衛門は、知り合いにたのんで、強盗に見せかけておまつを殺してしまった。おまつの両親は、落胆して、娘の後を追って自殺してしまった。
 それから、弥右衛門の家に3匹の白蛇が現われるようになった。このため、おまつの霊を蛇王様としてまつり、供養したところ、不思議なことは起こらなくなった。蛇王様のほこらには、蛇が群がりすむようになった。近所の人が大病にかかったとき、蛇王様にお参りすると治ったので、遠くからも参詣に訪れる人々が増えた。
 あるとき、3匹の白蛇がほこらを抜けだし、旧思川に姿を消したという話が広まると、蛇王様の御利益伝説も薄れてしまった。

参考文献
小山市郷土文化研究会「小山の伝説」(平成4年 第一法規)